2011年01月10日

百物語用怪談1

 子供の頃、学校でたわいない幽霊話を聞いたことがあると思います。笑う音楽家を初め七不思議とかそういうお話です。ところがうちはなかったんで作ったんです。
 弟が十離れてるんで、自分が作った話が残っているのか聞いたんです。悲しいことに何も残ってませんでした。
 しかしこういうものを見たという話を始めたんです。
 オウムのお化けを見たっていうんですね。これは変わっていると思って、よく聞くと喋る鳥じゃなくて、風の谷のナウシカにでてくるそれですね。
 得体のしれない物が出て弟は怖かったそうです。実のところ怖かったのは自分もで。
 自分が小学校低学年の頃、学校でカブトガニを飼っていたんですがやはり学校では無理で死んでしまいまして。所で、その王蠱が出た場所を聞くとずばり自分が子供の頃に王蠱の話を聞いた場所でした。
 やはりそういうのがひっかかりやすい場所なのですかね。

 場所というか、やはり霊が出やすい場所ってのはあるんですね。
 うちの家の近所はちゃんとした地名もあるんですが、古くから住んでいる町の方は堂山と呼びます。今でこそなんて事はない住宅地ですがもともとは海沿いの外れのちょっとした丘の辺りにお寺がたくさん集まっているからなんですね。
 そこもまた人魂や浮いている生首が出るなんて話がありました。あるのがお寺やら教会、人が住まず潰れてしまった社宅があったもので、ああ、そうなんだと納得していた覚えがあります。
 自分が高校生くらいになった頃、社宅を取り壊して公民館になることになりました。工事は直ぐに止まりました。幽霊ではないんです。白骨死体が十数体。大騒ぎになりました。調べてみると古くて事件性はないのは分かった。堂山だからと納得したいところですが、どれも首が無かったんですね。どうも堂山の一角には打ち首にした後の躯を置く場所であったらしい。堂山というのはお堂がある山ではなく、胴を葬る山だったのです。
 一昨年、公民館で堂山近辺の歴史を話す機会があったんです。すると、事務の方は窓の方を向いて、「たまに夜中にそこを人影がよぎるんですよ」と。
posted by 作者 at 23:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 掌編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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